投資信託の入門講座#3

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投資信託のタイプは何がある?初心者が知っておきたい選び方のポイント

投資信託にはさまざまなタイプがあり、特徴を理解して選ぶことが大切です。ここでは、投資信託の分類や買い方の種類を分かりやすく整理しました。これから投資を始める方は、自分に合った投資信託を見つける参考にしてください。


投資信託の主な分類

A:投資対象国 ― 国内か、先進国か、新興国か

投資信託は「どこの国に投資するか」で大きく性質が変わります。

  • 国内型:日本株や日本債券に投資。円建てで為替リスクがなく、安心感があります。
  • 先進国型:米国や欧州など。安定した成長が期待でき、人気の投資先。
  • 新興国型:インド、ブラジル、東南アジアなど。成長力は大きいですが、価格変動が激しいのが特徴です。

例)「日本の未来は明るい」と思えば国内株型、「世界的な成長に乗りたい」と考えるなら米国株型、といった選び方になります。


B:投資商品 ― 株式か、債券か、不動産(REIT)か、コモディティか

投資対象となる商品の種類も重要です。

  • 株式型:値上がり益が期待できるが、値動きは大きめ。
  • 債券型:値動きは比較的安定し、利息収入を期待できる。
  • 不動産投資信託(REIT):オフィスビルやマンションの賃料収入などが源泉。
  • コモディティ型:金や原油などの商品に投資。インフレ対策としても利用されます。

C:運用方法 ― インデックス型か、アクティブ型か

投資信託は「どう運用するか」でも分かれます。

  • インデックス型
    株価指数(日経平均やS&P500など)に連動して動きます。いわば「平均点狙い」の投資。コストが安いのが魅力です。
  • アクティブ型
    ファンドマネージャーが有望な銘柄を選び、平均以上のリターンを狙います。成功すれば大きな利益も期待できますが、手数料は高めです。

D:分配方法 ― 分配型か、再投資型か

投資信託は利益をどのように扱うかで分かれます。

  • 分配型:定期的に分配金を受け取れる。ただし元本を削ることもあるため注意。
  • 再投資型:分配金をそのまま再投資し、元本が増えていく。長期運用に向いています。

E:コスト ― 販売手数料や信託報酬に注目

投資信託には「見えないコスト」があります。

  • 購入時手数料(販売手数料):買うときにかかる費用。無料の「ノーロード型」も増えています。
  • 信託報酬:運用中にかかるコスト。インデックス型は安く、アクティブ型は高め。
  • 信託財産留保額:解約時にかかる場合あり。

例)楽天証券など一部のネット証券では投資信託の販売手数料がすべて無料になっています。


買い方には2種類 ― スポット投資と積立投資

A:積立投資(ドルコスト平均法)

毎月一定額をコツコツ投資する方法。基準価額が高いときは少なく、安いときは多く買うことができ、長期的にリスクを分散できます。
例:毎月1万円で積み立て → 株価が高いときは口数が少なく、安いときは多く買える。

B:スポット投資(都度投資)

好きなタイミングでまとめて購入する方法。基準価額が下がったときを狙って投資するなど、柔軟に対応できます。


投資信託を注文する前のチェックリスト

買う前に必ず確認しておきたいのが「約款」と「目論見書」です。

  • 約款:取引のルールをまとめた文書。
  • 目論見書:その投資信託の目的や仕組み、リスク、コストなどの詳細を説明。

文字ばかりで敬遠したくなりますが、投資信託の「説明書」です。購入前に必ず目を通しておきましょう。


まとめ

投資信託は、投資対象国・商品・運用方法・分配方針・コストといったポイントで多彩に分類されます。さらに、買い方も「積立」と「スポット」でスタイルが変わります。

大切なのは「自分がなぜ投資をするのか」という目的に合わせて選ぶこと。焦らず、じっくり比較して、あなたに合った投資信託を選びましょう。

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