株式投資のメリットは?
株式投資のメリットは、大きく分けて3つあります。
1:値上がり益(キャピタルゲイン)
株式投資をする人の多くがまず狙うのが「値上がり益」です。
たとえば、ある企業の株を 1株1,000円で100株(合計10万円) 買ったとします。その後株価が1,200円に上がり、同じ100株を売却できれば、
(1,200円 − 1,000円) × 100株 = 2万円の利益 となります。
逆に株価が800円に下がったときに売却すると、同じ計算で2万円の損失が出ます。
2:配当金(インカムゲイン)
企業が利益を上げたとき、その一部を株主に還元するのが「配当金」です。
配当金は通常、年1~2回に分けて支払われ、1株あたりの金額 × 持ち株数 で受け取ることができます。
例:
ある企業が 1株あたり50円の配当金 を出すとします。
この企業の株を100株持っていれば、
50円 × 100株 = 5,000円
が現金で口座に振り込まれます。
3:株主優待
一部の企業は、株主へのお礼として「株主優待」を行っています。
- オリックス … 自社サービスや提携企業のカタログギフト
- イオン … 買い物で使える「株主優待カード(キャッシュバック制度)」
- すかいらーく … ファミレスで使える食事券
たとえば、すかいらーくHD(3197)の場合、100株保有すると年に2回、合計 4,000円分の食事券 がもらえます。
株式投資のデメリットは?
1:投資額が比較的高い
株式は通常「100株単位」で購入します。
たとえば株価が 1,480円 の銘柄を買う場合、
1,480円 × 100株 = 14万8,000円
が必要になります。初心者にはややハードルが高い投資金額です。
2:思った価格で売買できないことがある
株を買いたいと思って「1,000円で買いたい」と注文しても、株価がその水準まで下がらなければ、注文は成立しません。これを「指値注文が約定しない」と言います。
3:価格変動リスク
株価は日々変動し、下記のような要因で大きく動きます。
- 業績の悪化(例:赤字決算の発表)
- 政治・経済のニュース(例:金利引き上げ、円高)
- 世界情勢(例:戦争、災害)
これにより損失が出る可能性があります。
4:流動性リスク
人気がない企業の株は取引量が少なく、
- 「売りたいのに買い手がいない」
- 「買いたいのに売り手がいない」
という状況になることがあります。
株式投資でかかるコストは?
株の売買には基本的に取引手数料がかかります。証券会社ごとに料金体系が異なり、取引金額によっても変わります。
例:楽天証券「いちにち定額コース」
取引金額 | 取引手数料 |
---|---|
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 2,200円(税込) |
300万円まで | 3,300円(税込) |
300万円超 | 100万円ごとに+1,100円(税込) |
※手数料は「買い」「売り」両方でかかります。
また、信用取引をする場合には金利や貸株料が発生します。
株式投資の種類は?
株式投資には大きく分けて2種類あります。
- 現物取引 … 自己資金で株を買い、その株を保有する方法。初心者はまずこちらから始めるのがおすすめ。
- 信用取引 … 証券会社からお金や株を借りて、自己資金以上の金額で投資する方法。大きな利益を狙える反面、損失も大きくなるリスクがあります。
まとめ
株式投資には「値上がり益」「配当金」「株主優待」というメリットがある一方で、投資額が大きかったり、価格変動や流動性リスクといったデメリットも存在します。
ただし、証券会社の手数料体系を理解し、リスク管理を行えば、長期的な資産形成の有力な手段になります。
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