1:まずは国内株に投資しては?
株式には大きく分けて「国内株」と「海外株」の2種類があります。
国内株は、日本企業の株式を売買するもので、私たちが普段から目にする企業が多く含まれます。
例えば、コンビニチェーン、飲料メーカー、自動車メーカーなどはニュースや広告、商品を通して情報を得やすいでしょう。テレビや新聞、インターネットでも頻繁に取り上げられるため、初心者でも比較的判断がしやすいのが特徴です。
一方、海外株はアメリカのIT大手企業や欧州の自動車メーカー、中国の急成長企業などに投資できます。世界的な成長企業に直接投資できるのは魅力ですが、情報が英語中心で集めにくい、手数料が高い、為替リスクがあるといったハードルも存在します。
そのため、株式投資を始める最初の一歩としては、情報収集がしやすい国内株から始めるのがおすすめです。
2:上場している場所が銘柄選びの手がかりにもなる
証券会社で取引できる銘柄は、証券取引所に上場している株式です。
「上場」とは、その企業が証券取引所から「投資対象として取引してよい」と認められている状態を指します。
日本には現在、東京、名古屋、福岡、札幌の4つの証券取引所があります。
特に東京証券取引所(東証)は国内最大規模で、2023年5月時点で3,880銘柄が上場しています。
東証は2022年4月に市場区分を再編し、次の3つの市場に分かれています。
- プライム市場…国際的な投資家との対話を重視し、規模やガバナンス水準が高い企業向け
- スタンダード市場…流動性やガバナンスを一定程度満たす、安定的な企業向け
- グロース市場…将来の成長性に期待される新興企業向け
例えば、トヨタやソニーといった大企業はプライム市場に上場していますし、これから成長を目指すベンチャー企業はグロース市場に多く見られます。
どの市場に上場しているかを確認することも、銘柄を選ぶ際の大きなヒントになります。
3:初めての銘柄選びのキホンは「よく知っている企業」
株式投資の基本は「良い企業に投資すること」です。売上や利益を伸ばし続ける企業であれば、株価が上がり、配当金が期待できます。
初心者にとって分かりやすい選び方は、「普段からよく知っている企業」を候補にすることです。
例えば、よく行くカフェチェーン、日常的に使っているスマホメーカー、子どもに人気のお菓子メーカーなど。
「新製品が話題になっている」「お店がどんどん増えている」「いつ食べてもおいしい」など、自分の生活の中で実感できる強みは、その企業が多くの消費者に支持されている証拠になります。こうした企業は株価上昇のチャンスが高まります。
反対に、「最近サービスが悪くなった」「商品が売れていない」「不祥事のニュースが出ている」などと感じたら、その企業は避けるべきです。
身近な気づきを銘柄選びに活かすことで、投資判断がより分かりやすくなるでしょう。
まずは、普段の生活で目にする企業から投資をスタートし、慣れてきたら海外株や成長企業への投資を検討すると安心です。
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